心配性の父

 

私の父は

めちゃめちゃ心配性だ。

 

 

夜に友人に会いに出掛けて連絡を忘れた時には

LINEの通知が止まない、なんてこともあったし、

 

友達と遊んで帰りが遅くなると、家に帰ってくるまで、起きて待っていたりする。

 

ちゃんと無事なのを確認しないと、100通りもの悪いシナリオを想像してしまうらしい。

 

 

周りの人達に何か問題が起きると、

考えすぎて夜寝れなくなってしまう事もしょっちゅうだ。

 
 

直接、愛情表現をする方では無いので

人に対して無関心かのように見える時もあるけど

本当は人一倍色々な人たちの事を心配し気にかけている。

 

 

そして基本一人で居るのが好きだけど、

人と関わっていく大切さを知っていて

少し自分にプレッシャーをかけてでも、人との時間を作るように努力している。

 

 

でも会話のキャッチボールが苦手で

常に次に何を喋ったら良いのか考えながら、人の話を聞いているので

テニスボールを投げたはずのに、ラグビーボールの様な返事が返ってくる事が通常運転。

 

なので、あまり父の事をよく知らない人は、ちゃんと聞いてくれてるのかなと不安に感じてしまう事があると思う。

 

 

そう、本当に何事もめちゃめちゃ考える慎重な人だ。そして頭もいい。

 

だけど

「さしすせそ」の行を発音するのが苦手だ。

もう牧師を7年近くもやっているのに

聖書のことをよく「しぇーしょ」と言ったり

「エペソ書」のことを「エペショショ」と言ってしまっている。

 

 

後は、センスが良くて、普段はあまり描かないけど、絵がすごく上手だ。

 

それにやると決めたらとことんやる。

 

だけど一旦スイッチが切れると再スタートするのに、ものすごく時間がかかる。

風邪を引いた後から長らく放置されている筋トレグッツが大量にあったが、それを指摘するとすごく嫌がられた。

 

 

食事の時好きな物が出ると

サラダの下に隠してちょっとでも多く食べようとする。

 

食に対しての執着がすごい。

 

私と一緒だ。

 

 

人に嫌がらせをするのが大好物で

母が怒るまでコチョコチョを辞めないところとか

子供が泣くまで追いかけ回したりとか、お茶目な面もある。

 

そんな時の父の目はいつも以上にキラキラしている。

 
 

あと意外な面で言うと、実は高いところが凄く苦手で、東京タワーなどに行った時にはずっと手すりを握りしめていたりする。

 

 

常に自分の世界があって、考え事をしているので、急に「はぁーっ」とため息をついたり、一人でニヤついていたりする。

 

 

でも何より、何より、

 

言葉をちゃんと選んで話してくれる。

 

感情を直接ぶつけてくる事は滅多にない。

 

余計な事を言ってしまわないように、

一旦心が落ち着くまで待ってから、

言葉を選んで話してくれる。

 

そして決断する決定権は、

どんなに心配でも最後は委ねてくれる。

 

 

それでも心配が勝ってしまって

言いすぎてしまった時は、

後から「ごめんね。」と謝ってくれる。

 

 

だからこそお父さんの言葉は凄く信頼できる。

 

私の為を思って考えて、選んで伝えてくれる言葉だから。

 

それて凄いのは

失敗した話や、弱さを話してくれる。

 

変に自分を飾ろうとしないでね。

 

 

全く私と性格が違って

お互い分かり合えるまで、めちゃくちゃ時間がかかったし、凄く葛藤する時期もあったけど、

今はちゃんと、2人とも向き合えるようになった。

 
 

そんな父だから、

正直、教会で前に立って話している父の話を聞いてってより

 

普段の父の姿を見て、クリスチャンってやっぱりいいなって、

私もクリスチャンとして生きていきたいって思う。

 

 

本当学ばされる事、見習いたいところが沢山だ。

 

そんな父を尊敬してるし、

好きだな。☺︎

 
 

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