21km!!ハーフマラソン!!

 

 

「フルマラソンを完走するのが夢なんだよね~」

 

そんな、兄のひょんな言葉から開催される事になったマラソン大会。

 

 

でもマラソン経験者たちからの

「いきなりフルは難しいよ」

「とりあえずハーフから始めてみようよ」

っというまっとうな意見が上がり、

フルの半分、21kmを走る事になった。

 

 

皆んなでどこを走るか話し合い、

ゴールは温泉がいいね!

と言う事で国立の温泉を目指して、多摩川べりをコースにすることにした。

 

事前に実際に下見に行ってくれた人たちもいた。

 

 

私は、「ただ走る」っという運動があまり好きではないので、全く準備をしないで参加する事にしていた。

 

何人かに

「いやぁ。事前に走っといた方がいいよ」

っとアドバイスをされたが、

いつもの、何とかなる精神で

「っま、走り出しちゃえば何とかなるっしょ」っと、完全に21kmを舐め腐ったような発言を軽々しくし、周りを心配させていた。

 

 

でも前日に兄が呼びかけてくれたお陰で、前日に3kmだけ練習で走ることが出来た。

 

 

マラソン大会当日、

空はカラッと晴れていて涼しい風もあって

最高のマラソン日和だった。

 

 

お昼過ぎごろに集まり、

皆んなでしっかり準備運動をしてグレイスを出発!!

 

 

多摩川土手までは皆んなで楽しくおしゃ喋りしながら歩いた。

 

スタート地点について、いよいよ長い長いマラソン大会が始まった。

 

私は最初

「皆んなと同じペースで走ろう。」と思っていたが、

すぐに無理だと気づいた。

 

「これだとハイペースすぎて完走出来なくなってしまう」

「自分のペースでいこう」そう思った。

 

そう、今回の目標はとりあえず

「21kmを完走する」ことだ。

 

 

だけど、

「今3kmだよ〜!」っと言う声を聞いて、凄く不安になった。

 

「あと18kmかぁ….走れるかなぁ。。。」

 

 

ギラギラ太陽が照らしてきて、

さっきまで有難いと喜んでいた晴天ですら、憎く思えた。

 

 

どんどん皆んなと引き離されていく。

 

近所の中学生の女の子がずっと隣で自転車を走らせ、私が喉が渇くと飲み物を差し出しくれた。

 

途中で兄も戻ってきて、私と合わせて走ってくれた。

 

しばらく走ってると、ペースを落として待っててくれた友人もいた。

 

 

途中で兄に

「はんな、それじゃ歩くのと同じ速さだよ笑 もー、歩いちゃいなよ」と言われた。

 

 

そんな訳ない。こんな一生懸命に足を動かしてるんだから、と思ったが、驚いた。本当だった。

隣で歩いている友人と同じ速さなのだ。

 

どんなに遠くに足を伸ばそうとしても全然伸ばせない。

 

でもだからといって歩くのは絶対嫌だった。

 

一度立ち止まったり、歩いたりしてしまったら、今まで頑張った自分が可哀想だと思ったからだ。

 

 

そう、最初の目標は、「歩いてでも這ってでもただ21kmを完走する事」だったが、

 

今は「止まらない、歩かないで完走する」を目標に走っていた。

 

 

「遅くてもいい、確実に進んでいるんだから、自分のペースでいこう」そう思っていた。

 

でも兄は

「このままだと走る時間なくなっちゃうよ」

「はい、ペースをおとさないで、頑張れ!!」

「はい、もっと早く!!!ペース落ちてるよ!」

「はい、はい、はい」

と手拍子までつけてプレッシャーをかけてきた。

 

 

私をサポートしてくれてたのは

普段全く運動をしない兄と、

スポーツ系とは真反対のデスクワーク系社会人4年目の友人と

近所の中学生の女の子だ。

 

特に上の2人はサポート係ではなく今回参加者として参加したはずなのに、

何でこの人たちは、こんな余裕そうなのだろう。

 

私にはお喋りしながら走る余裕も、まして人を励ましたりできる元気なんて全くなかった。

 

今度はちゃんと準備して、励ます側にまわりたいと心から思った。

 

 

今まで、こんなに1歩先を遠くに感じた事がない。

「フルマラソンにしなくて良かったぁ」

止めてくれた友人たちに心から感謝した。

 

 

途中で何千羽という鳥が空に模様を絵描いていて凄く見応えがあった。

インスタやFacebook に兄の撮った動画がアップしてあるのでぜひ見てほしい。

 

最後の100mは全力で走り切るつもりだったが、

無理だった。全くスピードを上げれなかった。

 

 

でも何とか無事に21kmを走り終えた時は、本当に嬉しかった。

 

一緒に居てくれた3人の友達に本当に感謝!!!

 

 

「いいね!頑張ってるよ。そのままで大丈夫」

そんな風に励ましてくれたことも有り難かったけど、

「もっと足を動かして!!もっとペースを上げて」

ってプッシュしてくれる人達がいなかったら

私は走りきれなかったかもしれない。

 

 

大袈裟かもしれないけど、人生も同じかもしれないね。

「同調する」だけならある意味簡単だ。

共感することももちろん大事なんだけどね。

でも時には友人としてプッシュしてあげる事も大事だと思った。

 

 

特に私は自分に凄く甘々なので、そうゆう人が必要だと感じている。

 

 

また定期的にやりたいね、という声もすでに上がっている。

 

 

こんな苦しいこと、

自分だけなら決してやらないし

やりたいとすら思わないかったと思う。

 

でもこうやってみんなで集まってやるマラソンは凄く楽しかった。

 

 

誰かのちょっとした「やりたい」から、

人が集まって実現するものって

凄く楽しいですね~✨✨

 
 

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