離人症にも種類があるみたいで
一時的なものと慢性的なものがあるらしいです。
私の場合は常時感じてしまう慢性的なものでした。
離人症の症状が出て初めてから、誰にも言わず何年もが経ちました。
それでも見た目では分からないので、誰にも気づかれることはありませんでした。
だって笑顔だって作れるし、笑ったり怒ったりだってできるから。
でも感じれる感情が凄く薄くなり、
80%でしか物事を感じれなくなりました。
泣きながら、いっぱい神様にお祈りしたりもしました。
「前みたいに色々な事を新鮮に感じたいです!!!治してください!!!」って。
でもネットや本で調べると、慢性化した離人症は治り難いらしい。
解決方法の代わりに
諦めた人たちの声を沢山見つけました。
「若い時に発症し40歳になった今もそのままです。」
「発症してから10年が経ちます。。」
「もう治すのを諦めました。」
こうすると良いですよっていう事も沢山やってみました。
飛び跳ねてみたり、
自分を抓ってみたり、
氷を頬張ってみたり、
でもどれをやっても効果がありませんでした。
悔しい。。。。
これから色んな事を感じたかったのに。
好きな人と一緒に綺麗な景色を見たって、
どこかでその感情に100%で浸れない自分がいるんだ。
将来こんな感情のない自分と一緒にいる人は可愛そうだ。。
そう思い込んでいました。
でも今年に入って、ある記事を読んだことが、大きなターニングポイントになりました。
残念な事にその記事を見つける事が出来なかったので私なりの言葉で書こうと思います。
その著者は、実際に離人症を克服した人で
「離人症は治るもの」と断言していました。
それだけでもビックリなのに、
その記事は、こんな風に書かれていました。
大切なのは、
「直そうとしないこと!」
だってね、「離人症」はあなたの心を守ってくれているものだから。
あなたはそれを鬱陶しく思ったり、あなたの敵とすら感じてしまっているかもしれないけれど、
それはあなたの代わりに、あなたが傷つきすぎないように守ってくれているんだよ。
確かに「治してください」って祈っているはずなのに
治ったら自分はどうなっちゃうんだろうって、
きっともっと傷つくんじゃないかなっという怖さがありました。
そしてその記事には続いてこんな風に書いてありました。
客観的に物事が見えるっていうのもいい事だよ。
悪いことばかりじゃないよ。
自分を客観視できるっていうのは強みでしょ?
あと大切なことはね、
今の自分を受け入れていくこと。
うそみたいだけど、直そうとしない事が克服への一番の近道なんだよ。
それにね、知っていた?
「離人症でも幸せになれる」んだよ。
あなたにとって
離人症を直して不幸な気持ちでいるのと、
離人症で幸せな気持ちでいるのどっちが大切?
きっと「幸せな気持ちでいること」だよね。
だったら「治す」ことに力を尽くすんじゃなくて
「幸せに感じること」に全力を尽くしたらいいんじゃない?
そしたらきっといつの間にか離人症が気にならなくなっているよ。
覚えておいて、離人症はあなたの敵じゃなくて、
あなたを守ってくれているものだよ。
私はそれまで、
「離人症だから不幸になるし、周りも不幸にする」って思っていました。
でもこの記事を読んで
問題は離人症じゃなかったんだって気づくことが出来きました。
今ではこう思っています。
本当は治せたら一番良いけど、
このままでも良いやって。
「諦め」じゃなくて「受け入れる」事が出来るようになったんだよね。
このままでも私は幸せだって思えるし、
何より受け入れてから、すごく心が軽くなった。
そして母に話すこともできました。
「否定を絶対にしないでね」って約束をしてからね。
お母さんは約束通り、「そうなんだ。」って否定をせずアドバイスもせず、ただ聴いてくれました。
実は心のどこかで
「親のせいでこうなった」って思っていたんです。だからこそ親に言うことが出来なかったんだと思う。
でもね、これって誰のせいっていうのではないと気づいたんです。
きっかけは親だったかもしれないけど、
私には、きっかけさえ有れば、いつでもそうなってしまう性質がすでにあったんじゃないかって。
だからそれが、1年後2年後5年後だったのかは分からないけど、
それが職場でなのか、将来の家族との関係の中なのか…分からないけど
結局どこかで同じようになっていたんだと思います。
私の場合、きっかけが親でラッキーだったのかもしれない。
だって、壊れた関係を立て直すのって凄く時間と気力がいるでしょ。
これが他の人だったら、そこまで関係を立て直せなかったかもしれないから。
今では父とは何でも話せるくらい仲良しです☺︎
私のことを知っている人は、きっとビックリしていると思います(笑)
「あのはんなが?」
「でも、あの時めっちゃ笑ったりはしゃいだりしてたじゃん」って。
きっとそれは、本当に楽しかったから笑っていたんだと思うし、はしゃいでいたんだと思う。
でもさ、人の心の中は誰も外から見ただけじゃ分からない。
100%の感情じゃなくても笑えるし、怒ったりムカついたり出来るから。
だからさ、人の心に中ってほーんと分からないもんだよね。
今回ちょっと重いテーマだったけど、文字におこした理由は、
悩んでいる人がいたら、一人じゃないんだよ~ってことを知ってほしかったから。
きっとさ、悩んでいる人は実際には見えなかったとしても、気付いていないだけで沢山いるはず。
皆んな多かれ少なかれかならず悩んだり苦しんだりしているんだと思うんだ。
だから自分だけ特別不幸だなんて思わないでほしい。
そしてあなたを苦しめているそれは
もしかしたらあなたを守っているものなのかもしれない。
「休んだ方がいいよ~」だったり
私みたいに
「傷つき過ぎないように」だったりね。
病気だから不幸なんじゃなくて
「病気だから不幸だって信じてしまっている」のが不幸なんだよ。って知ってほしいな。
この間友達が遊びにきた時に
「はんなって悩んだりするの?」って聞いてきた。
その時、すぐにパッと離人症の事が思いつかなかったんだよね。
あんだけ悩んでいたのに、嘘みたいに。
そんぐらい本当に気にならなくなっていた。
多分ね、今も別に完全に克服した訳ではないと思う。
だけど、これでも良いんだって受け入れている自分がいる。
ありがとね、傷つき過ぎないように守ってくれてって思えている。
今私はとても幸せです☺︎