この自粛期間ですっかりお馴染みになった【Uber Eats】
実は、そんなUber Eatsの配達員として働いて、100回の配達を終えたので、
実際にUber で働いてみてどうだったか、を書いてみることにした。
始めたきっかけは
先月美容院が休業になったので、少し冗談で
「ウーバーでも始めようかなぁ~」
とハウスメイトに言ったところ
私の言葉を聞いたシェアハウスのお姉さん的な存在のSさんが
「私のバック使って良いよ」
と言ってくれたので
後に引けなくなり、やる事になったのが始まりだ笑
Sさんもちょっと前からUberを始めており、バイクで配達していてバックは使わないみたいだ。
そう、実はUberは専用のバックを持っていなくても、始められる。
でも持っていた方が品物は安定しやすいし、
お店の人、お客さんにも認知されやすいので私は使っている。
登録は公式サイトですごく簡単に出来た。
本来であれば、パートナーセンターという所に行って講習を受けるのだが、
今は自粛期間という事で、ネットで簡単に登録する事が出来るみたいだ。(2020.05.21現在)
何日かして、登録完了のお知らせと、簡単なやり方、注意などがメールで送られて来た。
Youtubeなどでも少し配達の仕方などは調べたものの、
あまりピンとこず、
とりあえず一回やってみて、難しかったらすぐ辞めよう!と思い少し心配しながら動きやすい服に着替えバックを背負った。
天気は晴れ!まるで「行ってこい!」と背中を押されているみたいだ。
修理したばかりのママチャリにまたがり恐る恐る、画面下にでている「出発」というボタンを押した。
だんだん怖くなって来た。あれは、怖くなるボタンだったんじゃないか、なんて変なことを思った。
本当に私なんかに配達なんていう大役を果たすことが出来るのだろうか。
何やってんだ。
ったく、お前は、地図読むのが苦手じゃないか。
やめろ。やめろ。やめろ。
第一、お金がそんな簡単に稼げるわけないだろう。
誰かに迷惑かける前に早く辞めるんだ。
小心者の私が話しかけてくる。
注文よ。入らないでくれ!!!!
っと願う心配な気持ちをよそに
足は好奇心に駆られどんどんペダルを漕ぎ、駅の方へと向かっていく。
まるで足と頭が別人みたいだ。
色んな気持ちが交じりドキドキしながら、自転車を走らせていると、ティロティロリンっと言う音がした。
早速注文が入ってしまったみたいだ。。
「やばいー、本当に入っちゃった。。。おし、一回だけ一回だけ行って今日は辞めよう」
そう決め画面をみて見てみると
記念すべき1回目の注文はガストからだった。
それも何回か来たことのあるガストだ。
お店に着き、とりあえず自転車を近くの駐輪場に止めバックを背負ったままお店に入った。
お会計のところで、
「U…Uberです」
というと直ぐに店員さんがビニールに入った料理を持って出てきた。
「番号をお願いします」
と店員さん。
え。番号?どれだろう。と焦る私。
とりあえず画面にあった
英語と数字が混じったものを言うと
どうやらそれで合っていたみたいだ。
その証拠に、温かい料理の入った袋を渡してきた。
どうやら第一関門は突破したようだ。
料理を急いでバックに入れた。
でも大きなバックに対しての料理がとても小さく、スペースが沢山余ってしまった。
これでは料理が配達し終える頃にはぐちゃぐちゃになってしまう。
一瞬焦ったが、こんな事もあろうかと、タオルとジャケットを持ってきてよかった。
急いで余ったスペースに星柄のタオルとオレンジのジャケットを詰めた。
アプリの指示に従って
「配達を開始する」というボタンをスライドすると
配達先の住所と部屋番号が出てきた。
急いで自転車にまたがり、その場所へとペダルを踏む。
Googleマップの助けもあり、
何とか迷わず無事それらしき建物に辿りついた。
近くに自転車を止め、指定の番号の部屋のチャイムを鳴らした。
しばらくすると、ヨレヨレのTシャツと短パンのお兄さんが出てきた。
「Uberです」と言い商品を渡した。
小さい声で
「ぁりが….ます」と小さくお兄さんは言いドアを閉めた。
自転車に戻り
「配達完了」のボタンをスライドすると
376円という数字が出てきた!!!
うっそ!!!これだけで400円近くも稼いだの!!??
驚きと興奮でさっきまでの恐れが一気に吹き飛んだ。
なんだあ。簡単じゃーん!
もう好奇心と興奮しか残っていなかった。
そして、2回3回とやっていくうちにコツを掴んで調子に乗った私はその日、
16回の配達をし6590円を稼ぐことが出来た。
代償は恐ろしいほどの筋肉痛だ。
ある時、中国人のおじさんが近寄ってきて
「ねぇ。ウーバーって稼げるの?」っとちょっとなまった日本語で聞いてきた。
多分それは実際、皆んな気になっているところだと思う。
これは私の感じた事だが、
府中でママチャリを使ってやるのであれば
時給換算するとあまり特別稼げるという感じはしなかった。
大体1時間走って1000円そこらくらいだ。
でも、私はこの仕事は時給で考えないのであればかなり良い仕事だと思っている。
そこで、Uberの良かったところと悪かったところを書いてみた。
まず
【良いところ】
・自由な時間で働ける
・ゲーム感覚で働ける
・府中は注文がまーまー入る
・インセンティブが付く
・現金でお会計のお客さんは、そのままお金がもらえる(給料の前借りみたいな感じになる)
・お金稼ぎながら運動ができる
・人間関係を築かなくてよい
・お客さんに連絡して10分間返信がない場合、商品をもらえる
・100回配達で、12000円インセンティブでもらえる(2020.04.24現在)
【悪いところ】
・商品を取りに行くお店が遠い時(お店までは給料に反映されないため)
・地獄のような坂を登らないといけないとき
・地図が間違っているときがよくある(予防策としてgoogle map を使って自分で住所を打ち込みます。住所が書いてない時はお客さんに連絡)
・大きい道路だとよく煽られる
・雨または暑すぎる時
・注文が入らない時間がある
・府中はブーストがつかない(注文が多く入る都心の方は、ブーストと言ってよく給料がアップしたりする)
・建物の入り口が見つからない時がある
もちろん、あまりにも遠いと感じるお店などから依頼が来たときには断る事もできる。
私は最初断る勇気がなかったため、
いくつか注文を受けているうちにかなり遠い所まで流され、さらに雨が降ってきてお腹が痛くなり泣きそうになった事がある。
今ではその経験を生かして、5分以上かかる所の依頼は断っている。
あと連絡して10分経っても返信がなかったらもらえるってルール最高だね!
私はまだないが、ハウスメイトのSさんは実際に何度か経験があり、
ある時は高級なお店の、いくら丼とウニ丼を持って帰ってきて分けてくれた。
最初は、食費が稼げれば良いや~くらいの気持ちで始めたUber の仕事だったが、思っていたより収入が入ったので、親への借金も早く返済できそうだ。
そして、今まで納豆とキムチがメインだった食卓にお肉が並ぶようになり、食事が豊かになった。
とりあえず今まで、12000円のインセンティブをもらうために100回頑張って来たが
やっぱり3つしか付いていないギアのママチャリでの配達はキツかった。
今まで調べた事もなかったが電動自転車って貴族の乗り物という事を知った。
あんな高いなんて知らなかった。
安いのでも中古でも福沢諭吉が何枚も飛んでいくレベルだ。
今は、運動!運動!っと自分に言い聞かせ、仁王の様な顔になりながらママチャリを漕いでいる。
とりあえず来月から美容院の仕事がまた始まる予定なので、それまではUber頑張ろうかな。